中小企業のためのM&A

福井市の士業等専門家向け事業承継オンライン研修会(福井県事業引継ぎ支援センター主催、ZOOMミーティング)に参加しました。

トランビ㈱ 代表取締役 高橋 聡 氏が、「中規模・小規模企業から始められるミニM&Aのススメ」〜会社を買いたい後継者予備軍 / 会社成長の新たな選択肢〜 というテーマで講義されました。

中小企業のM&Aを仲介するオンライン・プラットフォームの仕組みと具体的な事例を紹介いただきました。

後継者がなく廃業を考えていた中古自動車部品販売店(従業員10人)が、他地域で新品の自動車部品を扱う会社に1億2千万円で譲渡された事例では、買い手には販売エリア拡大と商材拡大のシナジー効果が生じ、売り手は従業員の解雇や1年くらいかかる関係機関との整理作業、手元に3千万しか残らない事態を免れたそうです。

経営の多角化として、東京のクリニックが長野の温泉旅館を購入し、高級サロンでの人間ドックを売る例や、「インドネシアの養豚場」や「バリ島のメイド喫茶」が売れた話など、マッチングの妙に感心しました。

サイトをのぞいてみると、福井県の「花の卸売、小売り業の後継者募集」(希望価格1億円〜2億5,000万円)の案件が出ていました。この事業を購入する場合は、どんな業種と組み合わせるとシナジー効果が生まれるでしょうか?